今日は12月20日です。今年も残り僅かとなってきました。
この日は、八丈富士を含めた一日エコツアーのご予約です。
前夜から朝方まで寒冷前線が通過し雨が降りましたが、天気は徐々に回復してくる予報でした。
気温は地上で11℃〜13℃、風は前線の通過によって北東→西北西→西風5m程。
山の上は10m以上の風が吹いていました。朝の観天望気では、八丈富士にまだガスが掛かっていました。
お客様にお会いしてお話しすると、何と!JMGAのガイド仲間とのこと。
花の礼文島や上高地などで自然ガイドをされていた伺い、とても親近感が湧きました。
天気が回復するのを待つために、最初に南原千畳岩海岸へ行くことにしました。
ここは1,605年に八丈富士が噴火した際に溶岩が流れ出した場所だとされています。
八丈富士は約1万年程前に海の中から噴火によってできました。三原山は10万年以上の歴史があるそうです。
御嶽山の噴火に想いを馳せながら、溶岩大地を散策しました。
宇喜多秀家と豪姫の碑にもご挨拶してから八丈富士に登ることにしました。
ふれあい牧場まで登ってくると低い黒い雲がまだあちこちに見られました。
八丈富士登山口の駐車場には車が一台も停まっていませんでした。登山者は自分達だけだと認識しました。
明日葉、シロダモ、アオキ、アリドオシ(一両)、アツバスミレ、ミズスギ、シマテンナンショウ、ヤブコウジ(十両)などを観察しながら、徐々に標高を上げていきます。
お客様は膝を庇いながらゆっくり登っていました。
稜線まで登ってくると絶景のお鉢と山頂を望ことができました。
風は多少ありましたが問題ないレベルでした。
やはり他に登山者は居ませんでした。八丈富士と自分達だけと分かると木花之佐久夜毘売を強く感じました。
山頂まで時間は掛かりましたが、お客様のレベルであればゆっくりお鉢巡りができると判断しました。
足元に注意しながら歩を進めます。八丈小島や小穴を望み、だんだんと身も心も清められていきました。
お陰様で無事にお鉢巡りを終えて、いよいよ浅間神社へ。
雨上がりでシダ類や苔類が喜んでいるように見えました。
蛇苔、イズノシマダイモンジソウ、ツルリンドウ、石斛、サルオガセ、ハチジョウウラボシ、シュスラン、妃榊などを観察。
雨上がりで池塘には水が張っていました。
浅間神社で木花之佐久夜毘売に手を合わせることができました。ありがとうございました。
小穴の中では、ヤマグルマが風に揺れていました。
下山の道端でナンバンギセルを見つけました。登りで見つけられませんでした。
シチトウスミレらしきスミレも見られました。
ガイド同士なのでぶっちゃけた話もできて、とても楽しい山歩きとなりました。
来年企画しようと思っている島島から徳本峠越えのクラシックルートについても色々とアドバイス頂きました。
本当にありがとうございました。
下山後、ふれあい牧場を散策し、玉石垣や大坂の展望などを巡って、宿へ。
今時期は陽が沈むのが早いです。16:37日の入りでした。
松本の手土産に「サンふじ」を頂いてしまいました。ありがとうございました。
ガイドの情報共有も出来て、有意義にな感謝感謝の一日になりました。
来年、上高地へ行く時にまた是非ご相談させて頂きたく思います。
今後とも宜しくお願い致します。