◉八丈富士コース開催

2月3日 節分

前日に低気圧が通過し、明日も南岸低気圧が通過する予報でした。
低気圧と低気圧の合間の晴れ間が覗く節分です。
町中はポカポカと日差しがあり、暖かな日和となりました。

今日は八丈富士コースを開催しました。
八丈富士にはガスが掛かっていました。天気予報では一日曇り予報でした。
風も北東6mと弱く、雨が降る予報ではありませんでした。
徐々に抜けてくれることを期待して登ることにしました。

八丈富士登山口から登り始めると、鶯の声が聴こえてきました。
カンスゲ(寒菅)のモフモフの花穂が白く揺れていました。
八丈島のカンスゲは、大きく2種類あります。
葉の断面がV字のものがオオシマカンスゲ、葉の断面がM字のものがハチジョウカンスゲとされています。

細長くてとても丈夫なカサスゲの葉は、 昔から笠や蓑をつくるための材料として活用されてきました。
カサスゲは笠をつくるためのスゲ、そして菅笠はスゲでつくる笠という意味です。
ネットで調べてみると、特に有名なのが富山県高岡市福岡町だそうです。
江戸時代には加賀藩の奨励によって一大生産地として栄えていたとのこと。
「越中福岡の菅笠製作技術」は、 国の重要無形民俗文化財にもなっているそうです。

越中福岡菅笠振興会

稜線に登ってくるとポツポツと雨の気配が。
前日の雨が大地に染み込んで水蒸気となって上空に上がって、八丈富士にガスをもたらしていると考えられます。
天気予報を信じて、お鉢巡りに歩を進めました。
幸い八丈富士山頂でも雨は降らず、そのままお鉢巡りを進めることにしました。
足元は少しぬかるんでいましたが、風も弱く、ガスの中の神秘的なお鉢巡りとなりました。

身も心も清まって浅間神社へ。
参道脇の池塘は水がありました。ここは天気が続くと水が枯れてしまうことがあります。
ユズリハの葉やシダ類や苔類に夜露のように水滴が残っていました。
コウヤコケシノブ(高野苔忍)は苔と名前に付きますが、シダ類になるそうです。
スケルトンのように透けるので、とても綺麗です。
地衣類のサルオガセも湿った空気を吸って元気でした。
シュスランや石斛といったラン科の植物は寒い冬の季節をじっと春を待っているように見えました。

無事に浅間神社で木花之佐久夜毘売に手を合わせることができました。ありがとうございました。
小穴の中を覗いてみましたが、ガスでヤマグルマも何も見えませんでした。

下山してふれあい牧場から見上げると青空が見えてきました。
それでもまだ八丈富士のガスは抜けませんでした。

大潟浦園地でお弁当を食べていると、ザトウクジラのブローがあちこちで上がり、背中や尻尾が出ることもありました。

今日は八丈富士コースにご参加頂きまして、ありがとうございました。
ガスの中の登山でしたが、お客様と会話を楽しみながら楽しい山歩きができました。感謝感謝です。
また八丈島へおじゃりやれ〜。ありがとうございました。

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