◉一日エコツアー

停滞前線が八丈島に掛かり、まるで梅雨時期のような天気になってしまいました。
午前中は何とか曇り予報でしたが風が強く、飛行機は一便二便共に欠航となってしまいました。
お昼には雨が降り出す天気予報で、実際にその通りになりました。

お客様をホテルでお迎えして、底土港を経由する際にザトウクジラのブローを見つけました。
今日は幸先が良いなーと感じました。
最初に島の総鎮守様である優婆夷宝明神社に参拝しました。
ここは事代主命の妃の八十八重姫(優婆夷大神)とその子 古宝丸が祀られています。
事代主命には八人の妃が居たそうです。
三宅島で亡くなった後、その妃の一人だった八十八重姫と古宝丸が八丈島へやってきて八丈島を治めたそうです。

詳しい詳細は、下記サイトを参照下さい。
神社専門メディア「奥宮
https://okumiya-jinja.com/interview/nterview047/

玉石垣は、江戸時代に島の中心だった「陣屋」を台風や雨風や土砂災害から守るために造られました。
築城積みになっており、上側が少し反り返っている造りになっています。
流人や島人が横間ヶ浦海岸などから玉石をここまで運んでくるのは、とても大変な作業だったことでしょう。
大坂の展望から望む八丈富士と八丈小島には、低く垂れ込めた雲が掛かっていました。
江戸時代に約1,800人の流人が八丈島へ流されてきましたが、その内約700人は赦免されて本土に帰れたそうです。流人を乗せてきた船乗りとその流人を管理していた服部屋敷では、樫立手踊りや八丈太鼓を観る事ができます。流人にも情けをかけて快く受け入れてきた島人と遠く八丈島へ流された流人達が交流した景色が思い浮かびます。
えこ・あぐりまーとでは、ジャボチカバの花が咲いていました。紫色が美しいヒスイカズラの花芽も見られました。
現在、裏見ヶ滝は滝の水が止められています。上流で起きた火事の影響で茶色く濁った水が流れてしまっていたためです。一日も早く復旧されることを祈っております。
裏見ヶ滝温泉を覗いてから、足湯きらめきで温まりました。
ランチは千両さんへ。
午後は名古の展望、洞輪沢港と汐間海岸を経て、ポットホールへ寄ってみました。
大粒の雨になっていたためポットホールは橋の袂から眺めただけでしたが、森は雨で喜んでいるようでした。
登龍峠からはガスに覆われた坂下の街がかすかに望めるだけでした。
南原千畳岩海岸を散策し、宇喜多秀家と豪姫の妃を拝みました。
夕日ヶ丘に寄って八丈小島を望みましたが、ザトウクジラは見つけられませんでした。
最後に八丈富士のふれあい牧場に行ってみましたが、何と!牛さん達が居なくなっていました。
牛達はみんな林の中に入ってしまったようです。

今日は一日エコツアーにご参加頂きましてありがとうございました。
天気が悪く八丈富士には登れませんでしたが、島の自然や歴史や文化に触れて充実した一日になりました。
また季節を変えて、八丈島へおじゃりやれ〜!ありがとうございました。

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