朝の観天望気では、前日の雨の影響で湿った空気が残り、八丈富士にはガスがかかっていました。
それでも天気予報は曇り。ご予約頂いた八丈富士コースを開催しました。
登山口から登り始めるとテンナンショウが多くみられます。シマテンナンショウのようでした。
シロダモの新芽はビロードの輝きを放ち、ユズリハの新芽は元気な若葉を伸ばしていました。
足元ではシチトウスミレやアツバスミレなどが見られます。
カタツムリの右巻きとヒダリマキマイマイを見分けながら登って行きました。
稜線まで登ってくるとお鉢巡りの稜線はガスに覆われていました。風も少しあるようでした。
お客様とご相談させて頂き、浅間神社に行くことにしました。
ハチジョウチドリ、蛇苔、ハチジョウイチゴ、カジイチゴ、ハチジョウギボウシ、ハチジョウオトギリ、石斛、シュスラン、シシラン、テンナンショウなどを観察。
浅間神社の参道は、神秘的な空気を放っていました。
木花之佐久夜毘売に手を合わせてから、小穴の中を覗いてみるとヤマグルマの新緑が微かに見えます。
お胎内通し(胎内巡り)の山岳信仰についてご説明させて頂きました。
稜線の分岐まで戻ってくるとまだ山頂はガスの中で見えません。
それでも風は弱くなっているように感じられ、お客様に少し登ってみましょうとご提案してみました。
少し登ってみると、これなら山頂まで行けるな〜と感じて、行ってみることにしました。
無事に伊豆諸島最高峰の八丈富士山頂854.3mに登ることができました。
お鉢巡りの目的は、身も心も清めることにあります。
今日は天気の影響で神様に先にご挨拶することになりましたが、本来であれば先にお鉢巡りをしてからがお勧めです。
下山するに従って、ガスが抜けてきました。
ふれあい牧場まで下山すると山頂のガスが抜けてきていました。
「山あるある」です。
ランチは男メシ食堂へ。美味しいハンバーグと椎茸を頂きました。
ANA最終便で帰られるお客様。
時間がありましたので、南原千畳岩海岸を散策して、宇喜多秀家と豪姫の碑を見学。
西側の海は風下でベタ凪でした。美しい八丈小島が臨め、ウミネコが岩の上に並んでいました。
上空にはアマツバメがたくさん飛んでいました。
その後、玉石垣、横間ヶ浦海岸、大坂の展望、宇喜多秀家の住居跡とお墓、八丈植物公園のキョンをご案内。
お客様に八丈島の自然と歴史と文化と産業などについてお話させて頂きました。
夏には海に入れたり、三原山の大滝や唐滝、ポットホールなどを楽しめたりします。
また機会がございましたら、是非八丈島へおじゃりやれ〜!
ご来島頂きましてありがとうございました。感謝感謝の一日でした。