秋雨前線が八丈島から本土へ少し上がって、前日よりは雨が少し弱くなったようですが、
まだ島の周りには雨雲が多く残っていました。
今日は八丈富士コースと一日エコツアーを開催しました。
八丈富士コースは、前日の八丈富士コースが雨天で中止になってしまい、八丈富士へ登れなかったお客様もご一緒です。
登山口で準備体操をしていると小雨が降り出しました。
お客様のレインウェア上下を持ってきて良かったです。木陰に逃げ込んで上だけ着込みました。
雨はすぐに止み、登山道ではノコンギクやナンバンギセルが多く見られました。
ラセイタタマアジサイの花もほとんど終わりの時期です。
ユズリハやイタドリ、オオバヤシャブシやウラジロやハチジョウキブシなども観察できました。
もうツクツクボウシは鳴いていません。リュウキュウツヤハナムグリも残り僅かの命のようでした。
お鉢巡りの稜線歩きでは、ガスが時折抜けて、美しいお鉢の中と稜線や黒潮の海を望むことが出来ました。
ガスはあっという間にサーっと抜けることがあります。振り向くと「うわーっ!」と声が出てしまいます。
ぬかるむ足元に注意しながら、妃榊や柘植に助けて頂きながら、歩を進めます。
ヤブコウジ、トゲンシサルトリイバラ、ハチジョウススキ、ハチジョウコゴメグサなどを観察できました。
お鉢巡りの終わりにお客様が虹を見つけてくれました!ありがとうございました。
無事にお鉢巡りを終えて、身も心も清めると、いよいよ浅間神社の木花之佐久夜毘賣に会いに行きます。
参道傍では、シュスランが咲き、シチトウメジロが囁き、ニホンアカガエルが池塘に飛び込みます。
ツルリンドウの赤い実が苔の間から顔を見せてくれていました。
無事に浅間神社で木花之佐久夜毘賣に手を合わせることが出来ました。
小穴の中では、ブロッコリのようやヤマグルマの木が風にそよいでいました。
下山道ではセンニンソウを観察。どうして登りで気が付かなかったのでしょう?お恥ずかしい限りです。
ふれあい牧場から八丈富士を振り返ると上部には灰色の雲がかかっていました。
八丈富士コースのお客様と別れた後、ランチは魚八亭へ。美味しいランチを頂きました。
ランチ後、またまたお客様が虹を発見!綺麗な飛行機雲もみられました。
ランチ後どこに行くかお客様と話し合った結果、ポットホールへ行ってみることになりました。
登龍峠を経由し、ポットホールに着くと、雨の影響で沢の水が多くなっていました。
コウズシマクラマゴケやハチジョウギボウシ、アリドオシや明日葉の花の後などを観察しながら森を散策しました。
スダジイの木が上から自分たちを見下ろしていました。
夕方の静かな三原山の森歩きは、精霊たちの声が聴こえてくるようでした。
最後にピンク色に染まる空を名古の展望から眺めることもできました。
遠くに青ヶ島が望まれ、迎え草履の紅鼻緒を海辺に並べて青ヶ島の男性を待っていた島の女性たちや、
第十六震洋特別攻撃隊の若人の気持ちに心を馳せることが出来ました。
今日は小雨が降る時間もありましたが、概ね雨を避けることが出来ました。
お客様の日頃の行いが良いのでしょう。感謝感謝の一日になりました。
また機会がありましたら、八丈島へおじゃりやれ〜!ありがとうございました。