朝の天気予報では、昼頃から徐々に晴れてくる予報でした。
八丈富士には雲が掛かっていました。
ANAの一便は30分程遅れて到着しました。
お客様と天気を確認して、ご予約通り八丈富士に登ることにしました。
お鉢巡りの後半にだんだん晴れてくることを祈って。
登山口から登り始めると雨の後だったこともありカタツムリがあちこちに見られました。
ヒダリマキマイマイも観察することが出来ました。普通のカタツムリより数が少なく珍しいカタツムリです。
リュウキュウツヤハナムグリはその命を終えようとしていました。どんな人生(虫生?)だったのでしょう?
ノコンギク、ハチジョウアザミ、明日葉、シマテンナンショウ、ウラジロ、ラセイタタマアジサイ、ガクアジサイ、ナンバンギセル、オオバヤシャブシ、イタドリなどを観察しながら稜線まで登ってきました。
稜線とお鉢の中は、ガスで何も見えませんでした。風は北北東の風10m位でしょうか。
ガスの中は霧雨のような雨が降ります。一応レインウェアと手袋を着けました。
お鉢巡りの意味や目的、注意点などをお話してから、まずは山頂を目指しました。
イズノシマダイモンジソウが岩陰で咲き始めていました。ピンクの粒々がとっても可愛いです。
ガスが晴れる気配はなく、足元のぬかるみに注意をしながら歩を進めました。
無事に八丈富士山頂に到着して一休み。
お鉢巡りを進めるかそれとも戻るか話し合って、天気が良くなる気配がないため、戻ることにしました。
お客様お二人が終始ニコニコして答えてくれて、とても有り難かったです。
稜線の分岐からお鉢の中へ下っていき、浅間神社の参道へ。
シュスランや蛇苔、ユズリハや石斛、イワヒバ科の苔、ハロウィンのお化けのようなサルオガセ、苔の合間に赤い実をひっそりと隠すツルリンドウなどを観察することが出来ました。
池塘に飛び込むニホンアカガエル。シチトウメジロの囁き。神聖な聖域に入ったように感じられます。
無事に浅間神社に到着し、木花之佐久夜毘売に手を合わせました。
今月は神無月なので日本全国の神々が遠く出雲国にいらっしゃるため、出雲まで感謝のお礼が届きますように。
下山すると雲の下になり、遠くに青空が見えてきました。
ふれあい牧場の牛たちは飼い葉を食べたようで集まってきていました。
子牛のまつ毛の可愛さに思わず心が和むのでした。
今日は八丈富士コースにご参加頂きまして、本当にありがとうございました。
生憎の天気でしたが、お客様の笑顔に救われました。本当に感謝です。
明日は青ヶ島へヘリコプターで行かれるとのこと。良い旅になりますように!
また八丈島へいらっしゃることがございましたら、三原山の滝や森をご一緒に巡れたら嬉しいです。
感謝感謝の一日になりました。ありがとうございました。