天候は昨日より良くなる予報でしたが…。
ガスが抜けず、お鉢の分岐まで登ってみると視界が10mほどしかありませんでした。
強風で厳しい状況だったため、天候が回復することを祈りつつ、先に浅間神社に参拝することにしました。
お鉢の中は風が弱くなります。
池塘ではオタマジャクシたちがカエルに帰り、居なくなっていました。
シマテンナンショウ、オオシマカンスゲ、イシカグマ、苔類やシダ類は、
湿った空気を思いっきり吸って、喜んでいるように見えました。
八丈富士お鉢の中にある浅間神社では、ヤマグルマの古木が御神体とされています。
島の保育園児たちは、お正月に泣きながら登山道を登ってきて、
海岸で拾ってきた自分の石に名前や想いを書いては、大事に大事にザックに背負って、
木花之佐久夜毘売に想いを捧げにくるのです。
それでも下山すると園児同士の友情や達成感から一つ大人の階段を登ることができるそうです。
お鉢の分岐から山頂を目指しましたが、隠れ穴を過ぎた場所で、
添乗員さんの判断もあり、撤退することにしました。
ガイドも少し進んでみて厳しいようだったら撤退しようと考えていたところでしたので、
添乗員さんの判断はとても正しい判断だったと思います。安全第一です。
お客様もこれは仕方ない状況と感じて頂けたと思います。
山の天気は、予報通りには行かないことを改めて実感した一日でした。
無事に下山することが出来てホッとしました。
また次の機会に八丈富士を目指しに来て頂ければ嬉しく思います。
写真は本日使用した「拡声器」です。
旅行会社様のツアーなどで人数が多い時に使用しています。
◉観察できた植物
・アシタバ・ハチジョウキブシ・シマテンナンショウ・ハチジョウテンナンショウ・アオキ・シチトウスミレ・アツバスミレ・ウラジロ・ユズリハ・シロダモ・ガクアジサイ・ラセイタタマアジサイ・ハチジョウイチゴ・カジイチゴ・ハチジョウクサイチゴ・ハチジョウススキ・ハチジョウギボウシ・イズノシマダイモンジソウ・ツゲ・ハチジョウアザミ・オオバヤシャブシ・イタドリ・ツワブキ・ヤブコウジ（十両）・キツネノボタン・ヤマグルマ・イシカグマなど。
