梅雨前線が一気に日本海まで北上し、天気予報は曇りのち晴れ。
雨の降る予報はありませんが、南からの湿った大気が入り、さらに一昨日まで長く降り続いた雨が、
山々の大地に染み込んで水蒸気が発生し、霧やガスで低い山を覆っていました。
二日間ご予約頂いたお客様と話をして、この日は三原山縦走コースを開催しました。
ホトトギスやウグイス、タネコマドリやトラツグミなどの声が聴こえてきます。
上空では風の音が唸り、山肌をガスが速いスピードで流れていました。
苔類やシダ類は湿気た空気を吸って生き生きとしています。
モウセンゴケには水滴がついて美しく輝いていました。
残念ながら稜線や山頂からのガス眺望はありませんでした。
大池では霧が走り、「大正池みたい!」とお客様からお言葉を頂きました。
上高地のお話をしていたので、三原山に居ながら上高地の思い出が脳裏に浮かびました。
林道ではカキランがシーズンに入りました。
唐滝へ下る前にお客様のトレッキングシューズの靴の裏が剥がれそうなことに注意を払いました。
様子を見ながらゆっくり小股で歩くようにお願いしました。
水量が増えた唐滝ではマイナスイオンというよりは、水飛沫を浴びるほどの滝壺でした。
時折太陽が顔を出してくれます。滝の神様に祈りを捧げて下山しました。
硫黄沼は乳白色に美しい色を醸し出してくれていました。
梅雨時期の湿った山歩き。約5時間半を越える縦走について来て頂きまして、ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。ありがとうございました。明日も宜しくお願い致します。