梅雨明けしたもののここ数日は山には低いガスがかかっています。
朝の観天望気でも八丈富士はガスで見えませんでした。
ただ天気予報は問題なく、風がガスを飛ばしてくれたら、もしかしたら…と思っていました。
お客様のご予定が許すならば、なるべくゆっくり登ってみようと感じていました。
登山口でスタートは一緒だった他の登山者は、どんどん登って行ってしまいました。
下山してくる登山者に話を聞くと、どの登山者も強風で山頂までも行けなかったとのこと。
一か八か出来るだけのんびり登って、時間を稼いで様子を見てみようと感じていました。
お鉢の分岐まで登ってみると、強風で山頂まで登れる感じではありませんでした。
先に登っていた登山者は、浅間神社にだけ参拝して下山しようとしていました。
お鉢の分岐で会ったガイド仲間からは、「あれ?今ですか!?」と余りの遅さにびっくりしていました。
この時は山頂まで行くことは無理な状況でした。
先に浅間神社に参拝して、小穴を覗くと微かにヤマグルマが見えていました。
空は明るくなっていて、お鉢の分岐まで戻ると、何と強風のガスの空に青空が!!
これはもしかしたら、行けるかも!?と判断して、無理だったら引き返そうと思いながら、
お客様に強風の対応と足下の注意事項を話して山頂を目指すことしました。
時折、青空が見える中、しゃがみながら何とか山頂まで登ることが出来ました。
山頂では強風でしたが青空も見え始め、お鉢の中が見えてきました!
今までの経験で、これならお鉢巡りはできそうと判断しました。
タテハチョウの群れやテントウムシやゴマダラカミキリ、アマツバメに導かれて、
これは木花之佐久夜毘売が味方してくれているなぁ!ありがたいなぁ〜!と感じていました。
お客様も絶景のお鉢巡りを満喫して頂くことが出来たと思います。
きっとお客様の日頃の行いが良かったのでしょう。
木花之佐久夜毘売に感謝して無事に下山することが出来ました。
八丈富士の登山口から登山口まで約5時間掛けたのは、最長記録だと思います。
ふれあい牧場は霧の中。生まれて間もない子牛の「翔平」と「ひまわり」ともう一頭。可愛いです!
子牛達には限られた人生の時間の中で、自由な放牧の生活を謳歌して欲しいです。
石小屋でお弁当を頂いて、晴花日と玉石垣に寄ってから汗を流して、夕日を見に南原千畳敷海岸へ。
美しい日の入り時刻に間に合いました。ありがとうございました。
ホタル水路がどうなっているかお客様と見に行ってみると平家蛍を少し観察することが出来ました。
見上げると雲間に数えきれない程の星々☆平家蛍も空に向かって舞い上がるようでした。
今回お客様がじゃらんでご予約頂いた際には八丈島コースでしたが、
一日エコツアーに変更して頂き心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。ガイドの方が逆にとても癒されてしまった一日となりました。
いつかまた八丈島にいらっしゃることがあれば、三原山をご案内させて頂きたいと思います。
明日も黒潮の恵みを堪能できますように。健康と安全をお祈りしています。ありがとうございました。