天気は一日雨模様で、午後から土砂降りになってくる予報でした。
この日は元々は一日エコツアーのご予約でしたが、お客様が八丈富士をご希望されていたため、
昨日に八丈富士登山を前倒しして頂き、今日は午前半日エコツアーを開催することにしました。
朝一番で宇喜多秀家のお墓参りと住居跡を訪れました。
11月20日の命日のお祭りでは、金沢から餅米とお酒が、岡山からはきび団子が届き、
八丈太鼓が鳴り響いて、黄八丈を着た方々が踊り、餅つきが行われて、頂く事ができます。
八丈島の島民は今でも宇喜多秀家の恩恵に被っているわけです。
感謝の気持ちでお墓参りをさせて頂きました。ありがとうございます。
昔の役所があった大里は、島の中心地でした。台風や大雨が降ると崖が崩れたり土砂災害が起きた事でしょう。
玉石垣を積むことで島の中心地を守ったわけです。
流人の皆様や携わった島民の汗と涙が染み渡っていて、古の人々の想いと呼吸を感じられました。
大坂の展望で昨日登った八丈富士を望みました。
雨雲で覆われていましたが、昨日のお鉢巡りが思い出されました。
源為朝が射抜いたと言われる大きな穴も覗いてきました。
防衛道路では、人捨穴を覗いて島の民話をご紹介。
日本の各地では姥捨山や姨捨山がありますが、八丈島にも同じ意味で人捨穴があります。
お客様が熱心に手を合わせていらっしゃって、心を打たれました。
明日葉畑やロベ畑を観察して、10時からの服部屋敷へ。
まだ雨は降ってきていませんでした。踊り子さんが黄八丈を着て歩いていらっしゃいました。
顔馴染みなので少し会話をさせて頂きました。ありがとうございました。
赦免花の蘇轍についてご説明させて頂きました。足元にはオオツルボが美しく咲いていました。
樫立の手踊りと八丈太鼓を鑑賞し、服部屋敷の中の展示物をご説明させて頂きました。
流人や船乗りの方々の想いに触れる事ができ、心を打たれました。ありがとうございました。
そしてこの日の目的のポットホールへ。
雨は小雨でレインウェア上下を着て、妖怪ヌエ(トラツグミ)の声が響く幽玄な沢筋を散策しました。
雨にぬれて
登龍峠からは坂下の街並みが少し見えただけで、八丈富士も八丈小島も臨むことはできませんでした。
お客様のご希望でみはらしの湯でこの日の半日エコツアーを終了しました。
恵みの雨にアリドオシ(一両)やコウズシマクラマゴケやスギゴケなどが喜んでいました。
遠くからご来島頂いたお客様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
これからも一期一会の島旅を続けられますように!また八丈島へおじゃりやれ〜!